腐女子・腐男子じゃないけどBLゲーム制作

初めてのBLゲーム【Loose Lips(SIDE:rainy day)】を作ったので「BL」について本気出して考えてみた。気に入ったらオススメして頂けるとありがたいです!

BLは必ずしも恋愛関係でなければいけないのか?

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BL(ボーイズラブ

ラブとつくからには、そこに愛があるはず。

BL(ボーイズラブ

ラブとつくからには、そこにロマンスがきらめくはず。

どうもLIKEMAD_GAMESのツシマです。風邪引いていませんか?

さて、今日もBLゲー【Loose Lips(SIDE:rainy day)】を作っていて感じた事を書いていこうと思います。今回は、BL(ボーイズラブ)は必ずしも恋愛関係でなければいけないのか?と言うことについて。

※ここで言うBLはLoose Lips(SIDE:rainy day)に限ったBLと言うことを念頭に置いて読み進めてもらえたらと思います。

 

 

初めて作ったBLゲー【Loose Lips(SIDE:rainy day)】は、暴力の延長線上にあるような男同士の肉体関係が描かれています。恋愛関係と言うものは描かれていません。それは技量の問題もありましたが、書けないと言うわけではありませんでした。書こうと思ったら形にはなる。それなら何故BL(ボーイズラブ)ゲームなのに恋愛部分を排除したのか。そもそも男同士の恋愛って存在するのか。人によると言う意見で片付けてしまうのはどうも勿体ないと感じたので、頭の中で引っかかっていたものを少しここで整理してみたいと思います。

 

 

BLにおける 受けって?攻めって? 

なんとなく「ふんわり」と聞いたことのあるこちらの言葉。

受けと攻め。

 

受けと攻め

 専門家に聞いた所…「凹が受け・凸が攻め」と言うわかりやすい説明を受けました。

わかりやすいね!でもね、わかりやすいけど、どっちがどっちって現実世界じゃそう簡単に言い切れないものじゃないですか。それは男同士に限らず男女間でもそう。

BLゲーム(仮想世界)なんだからそんな所は曖昧でいいじゃんとも思うんですが、飽くまでもヒューマン・ドラマを書いているので「人間くさい部分」はなるだけ消したくない。なので制作するときに「受け・攻め」と言うワードは置いておきました。人間×人間。自分の書きたいものは常にそこなので、今回もBLゲームだからと言って覆すことはしないでおきました。

でも、やはりBLゲーム。肉体関係が描かれている以上、どちらかが必ず「受けか攻め」です。このゲームの場合、主人公のカサイが攻めでセディが受け。でもプレイした方はおわかりだと思いますが、追い込んでいく(主導権を握っている)のはセディであり、カサイは精神的には受けです。ずっと凹。ボコボコ。ボディーブローをくらいまくり。サンドバッグ状態。ガードも突破してリングサイドに追い込まれていく…

つまりカサイは受けでも攻めでもある。そしてセディも同じく受けでも攻めでもあると言うことです。

 

そこで知ったのが…リバと言う言葉。

 どうやらLoose Lips(SIDE:rainy day)の登場人物はリバと言う「受けと攻めを固定しない」別のカテゴリーに当てはまるようです。

 知らなかった。奥が深い。でも肉体関係上は当てはまらないと考えています。

と言うことは、男女の恋愛関係と似ている…?

このあたりを次の項目で考えていこうと思います。

 

BLは男女の恋愛関係に置き換えられる?

そもそもLoose Lips(SIDE:rainy day)は、ゲイカップルの物語ではありません。主人公のカサイは妻子のいるありふれた男です。そのカサイの秘密が容疑者として現れた若い男・セディによって徐々に明らかになっていく…という内容。

交わされる会話も殺人事件がメインであり、恋愛的な甘いフレーズなど見当たらない終始シリアスな雰囲気です。

じゃあ、どの部分がBLなのかと言うと、セディによって徐々に明らかになっていく秘密の部分です。

f:id:LIKEMAD_GAMES:20191030221140p:plain 人間×人間のリアルなものが書きたいんだ…と言っていたのに取調室で恋愛に発展したり、肉体関係にも発展したら驚きますよね。いや、実際あるかもしれませんが…0とは言い切りませんが…常識的にありえません。

それならセディが語る秘密の部分で恋愛しているのかと言うと、冒頭でも書きましたが恋愛関係に発展はしません。

 

それならどうやって肉体関係を結ぶのか?

実は恋愛感情なしに肉体関係を結ぶのです。肉欲の為だけの性行為。そこに愛はなく、肉体を満たすための行為でしかありません。しかも行為自体も非常に暴力的であった事はのちのカサイの態度からも明らかです。(この部分はゲーム内小説・設定集で書かれています) しかし、セディは被害を訴え出なかった。それはセディも望んでいたことだから。ただ年齢的にアウトですし、モラル的にもアウトで人としては最低のクズ行為。報いは受ける必要がありますよね。私は少なくともそう考えてエンドのひとつ、Loose Lips ENDを制作しました。

恋愛感情のない肉欲だけの性行為。これは男同士だけではなく、男女間でもあるはず。いわゆる割り切った関係。

そう。つまりはBLは男女の恋愛関係には置き換えられないけど、男女の割り切った関係になら置き換えられるのではないかと思いました。

 

そもそも男女の恋愛に置き換える必要性はあるのか?

ここまで考えて最終的にその考えに行き着きました。今までの時間は何だったのか。飯食って皿洗うくらいの時間は費やしたような。まぁ、人から見て無駄だと思う時間も案外大事だったりしますからね!創作なんて特に。ただ自分が無駄だなぁと思う時間は…ない方が…いいよね…。読んでくれた方すまなかったね!

でも結論は出ました。

 

Sex and the Cityが恋愛ドラマなら、恋愛がなくてもBL(ボーイズラブ

男女間ですら恋愛関係≠肉体関係は存在するわけで。

リアルはもちろんのこと、映画・ドラマでもそういう描写は少なくありません。

恋愛関係にない肉体関係が描かれることもあれば、その逆の肉体関係にない恋愛関係…プラトニックな関係というものが描かれたり。

 

まず後者のプラトニックな関係で思い出した作品は…

男性が毎回いい女(マドンナ)といい感じになる男はつらいよ

でも振られたり、振ったりで成就することなく終わる物語。

よくある王道な展開パターンですね。

 

それじゃあ、前者の恋愛関係にない肉体関係が描かれる作品を思い出してみると…

海外ドラマの「Sex and the Cityやないか!

赤裸々に語られる女性のセックス事情。次々に男を選んでは捨てていく(あるいは選んで結婚する)当時としてはアバンギャルド感強めの作風だった事もあり多くの女性が視聴していた…らしい。嫁さんが観ていると言うことで世間の夫も同時に視聴していたと言うあの伝説級のドラマ。

ja.wikipedia.org

 

Sex and the Cityは恋愛の輝かしい面などほとんど描かれておらず、お下品な会話を友人同士で騒がしく繰り広げるコメディドラマ。時折ちょっとシリアスで、恋愛らしい恋愛はよくわからないけど、靴を語りながらそれっぽい「いい女風」のポエムが流れる…その意味の分からなさがニューヨーカーと言うもので、そういうぶっ壊れている生活が当時の憧れのスタイルだったらしい…

このSex and the Cityが恋愛ドラマだとしたら、恋愛描写のないLoose Lips(SIDE:rainy day)もBL(ボーイズラブ)として成立するんじゃないだろうかという結論に至りました。

 

ラブってついてんだから恋愛要素が必要だろ!と言う意見ももちろんあるかと思います。実際、恋愛関係とまでは言えませんが、セディのカサイを見る目には恋慕の情も含まれています。そのあたりはまぁ、ラブなんですよ。恐らくね。殺人鬼の考えは普通の思考ではないですから。詳しいことは今後続編で語られていくことでしょう。

 

▽続編BL小説執筆中 

likemadgames.com

 

 

▽無料BLゲーム【Loose Lips(SIDE:rainy day)】はこちら

sites.google.com

 

ということで、続編を読んで今後の予想や感想などを頂けると感謝します!

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