たまにはゲーム制作について。
飽くまでも私はゲーム制作者。絵描きではないですし、音屋でもありません。プログラマーでもなければ、デザイナーでもない。
そんな私、津島ユキヒロが制作したBLゲームについて語ります。
実はこのゲームは当初「BLゲームじゃないだろ勢」と「BLゲームだ勢」に挟まれ、かなり翻弄されていたのです。
尚、以下のひとにはこのサスペンスドラマ風BLゲームをオススメしません。おそらく刺さらないのでプレイしない方が良いと思います。
☒性的なBLゲームが好き
☒恋愛的なBLゲームが好き
☒穏やかなBLゲームが好き
☒明るいBLゲームが好き
☒ハッピーエンドなBLゲームが好き
☒イケメンが出てくるBLゲームが好き
公式サイト▽
- 狂い続けることの重要性
- 評価とは何か
- じゃあ、それ以外の人に面白いと思ってもらう事についてはどうなのか?
- BL要素は薄い
- なんでお前がBLゲームを?
- 硬派で社会派なBLゲーム【Loose Lipsシリーズ】
狂い続けることの重要性
創作者はどこかで目が覚めると「一体なにしてんだ」と言う虚無感に襲われます。
「このゲーム、本当に面白いのか?」
謎の問いかけ。答えなんて出ません。完成させるまでは。
結局、完成させて誰かが触れてくれない事にはその答えは一生出ないわけです。
プログラミングがすごい!とかイラスト、グラフィックがすごい、デザインがすごい、音楽がすごい…と言うものを持っている技術屋に関して言うと完成が全てではないと思います。
制作途中の過程で既に姿(素材)が現れるわけですから。
実際にゲームを完成させる前に依頼が舞い込む方々を目の当たりにして来ました。
やっぱり一芸に秀でていると言いますか、売り込むものがある人は強みではありますよね。
私の場合は自分を総合屋と呼んでいます。まとめあげる力と完成力が売りです。ゲームを完成させる事でしか評価をされない総合屋は、とにかく完成させる事でしかスタートラインに立てない。
なので、完成するまでは狂い続けます。狂い続けられるように没頭し、集中し、一気に駆け抜けます。目覚めてしまわないように。自分の異常性に気づかないように。
評価とは何か
私の考える評価ですが、
ターゲット層に「面白い」と思ってもらう事。
芸術家ではないので「衝動」や「感情」に突き動かされて勢いでゲームを作ることはまずないわけです。
企画書と言うものから色々と練って、システムを考えて、システムとシナリオを結びつけて…など、毎回組み上げていく作業が不可欠。
普通、企画書の段階でターゲット層(届けたい人)を絞り込むものですが、その届けたい人に「面白い」と言ってもらえる事が自分のゲームクリアです。
じゃあ、それ以外の人に面白いと思ってもらう事についてはどうなのか?
ウェルカムです!もちろん嬉しいに決まっています。
実際、Loose Lipsは女性向けBLゲームとして出したので、プレイヤーはBL好きな女性だろうと想定していました。
蓋を開けてみると、バイオレンス性とアンチヒーロー的な内容、それと飾りっ気のないビジュアルに引かれた映画好きな人がプレイをしてくれました。あとはBL好きな人もプレイしてくれました。
そもそもゲームジャンルは男性プレイヤーが多くを占めています。
今回、分母がそう大きくはないですが、おそらく半数は男性プレイヤーだったと思います。それもLIKEMAD_GAMESユーザーからのスライドではなく、男女ともに新規ユーザーが多い印象でした。
ゲーム制作の勉強会などで最近は「女性、男性向けと考えるな」と教えられます。性別でくくらず「〇〇なゲームが好きな人向け」などジャンルでくくるように言われます。
Loose Lips(SIDE:rainy day)もそれに習い「社会派な内容のサスペンスが好きな人向け」に制作しました。
Loose Lips(SIDE:rainy day)は硬派なゲームなので、優秀賞を頂いたSALVATION 月影に灯るに通ずる所があるように思います。
あのゲームもかなり硬派で笑いの系統も似ています。
ですが、主人公のキャラクターは正反対であると思います。
BL要素は薄い
こちらの素晴らしく読ませるレビューにも書かれていましたが、BLゲームのBL部分を強く求めている人には薄味に感じるのではないでしょうか。
いわゆる「いちゃラブ」や「エロ」は一切ないBLゲームです。
でも、間違いなくLoose LipsシリーズはBLゲームです。
そこは譲れない部分であります。このゲームからBLを省くと魅力は半減すると思いますので。
それくらいこのゲームの「僅かでも確かに存在するBL要素」が重要だと言うことです。
なんでお前がBLゲームを?
そりゃ驚きますよね。突然制作したのでね。
BL作品を知らない人間がいきなり作ったもんですから、驚かれるのも無理はないとは思っています。
事あるごとに書いていますが、簡潔に言うと色んなテーマのゲームを作りたいと言う自己表現への挑戦。
売れる、売れないの前に「作りたい」と言う欲求を大切にしています。趣味ですから。
驚く声や「BLゲームか否か」と言う論争はありましたが、ありがたい事に否定的な意見と言うものは耳に入ってきていません。プレイヤーは制作者を意識せず、気軽に遊んでくれたので救われました。
内容がどんなものであっても誰がどんな創作をするのかは自由なんだなぁと改めて思いました。
それでも配慮や自主規制は今の時代には必要不可欠なのでしょうけども。
それにこのLoose Lipsには、私という人間にしか作れないものを作ったと言う自負があります。
萌えはないと思います。淡々としています。それに派手さもありません。でも骨の髄に染み渡るような、胸が灼けるような狂気に襲われて身悶えするものになった、とそんな気ではいます。
制作中のLoose Lips(SIDE:rainy day)ではキャラクターも増え、ストーリーに動きが生まれたので色んなカサイとセディをお届けできると思います。
硬派で社会派なBLゲーム【Loose Lipsシリーズ】
シリーズ3作目のLoose Lips(SIDE:foggy)も硬派で社会派でいやらしさはなく、バイオレンスでサスペンス。そんなゲームです。
ハードボイルドだと言われる事もありますが、どうでしょうねぇ。
主人公カサイはなかなか「いい根性、いい性格」をしている男なのでなんとも言い切る事はできませんが、少なくとも道徳的で穏やかな話ではありません。
でも殺人・犯罪・暴力賛美の作品ではないと言うことだけは書き加えておきます。
ここまで色々と書きましたが、少しでも興味をもってもらえたら嬉しいです。
気になる!と言う方へ。Loose Lipsシリーズのまとめ記事だけでも読んで頂けるとありがたいです。
Loose Lipsシリーズの3作品を知ろう!▽
ライターの方にゲームを紹介して頂きました▽
制作を頑張って参りますので応援どうぞよろしくお願いいたします!
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