【特集】ジェフリー・レトと言う男
登場は『第四話』ですが、イラストを描いたのでこの機会にこのキャラクターについて紹介。
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キャラクターと言うには人間臭すぎる人物で、シナリオを書いている間は一人の人間と向き合うように、それはまるで対話のように。
でもね、どの登場キャラクターも人間臭さがポイントなので、話を作る時はいつも『対話』だと感じています。
お前は何が好き?
お前は何が嫌い?
お前は風呂入るとどこから洗う?
お前は土足派?
そういう対話からキャラクターは出来上がります。
だから、キャラクターからゲームや物語を作る事ができない。
急にこしらえるって…んー、好きなキャラクター像がある人には簡単なことかもしれないけど、そういうのは出来ないんですよ。
キャラクターはいつも最後の方に完成します。
ゲームは特に『システム≒役割』ですから、システムにキャラクターを当てはめて、そこから考えます。
今回はノベルゲームで役割なんてないですから、ある程度好き勝手に作りました。でも自由だよと言われると、制限のある中でものを作る事が得意な私としては難儀した所ではあります。
だってね、いつもシステムと物語、キャラクターの結びつけ、落とし方を評価されるデベロッパーですから。
そう言えば最近、音声作品とこのLoose Lips(SIDE:foggy)を同等に並べて語られるんですが、矜持みたいなものってやっぱりね、ありまして。
ゲーム制作者だよ!
みたいなね(笑)
いいけど、どう評価するのかなんてこちらには影響ないので良いんですが、音声作品と並べて語られると「ちょっと違うんじゃない」とは思うんですよ。
音声作品と何が違うって一番大きな要素は「画」があるかないか。
画も含めて、演出も含めてゲームじゃないですか。
ゲームって総合芸術で映画と同じジャンル。
それを音声作品と同等に語られるとまずいよなぁと。
だってね、ドーナツとメロンソーダを同等に語る人っていないじゃないですか。
自分としてはそういう感じね。
なぜドーナツとメロンソーダかと言うと、知ってる人は知ってるけど、大好物ね(笑)
映画を観たいひとに音楽を勧めることってないじゃないですが。
逆に音楽を聴きたいひとに映画を勧めるってこともあまり考えられませんよね。
お客さんが勘違いして手に取ってしまう事はないとは思いますが、別もんだと言うことは言っていかないと。
レトの名前
ピンと来るひとは来たかもね。レアな名前だから。
私がデイヴィッド・フィンチャー好きだと知っていると、ピンと来ちゃうかもね。
ジャレッド・レトからとりました。
ジェフリーはチェンソー解体殺人事件のモデルとなったあのシリアルキラーね。
言わないけどね。名前は言わないですが、たまたまレトを作ってる時にカロスリカーのシナリオ書いてたので。
あとはね、長い名前って覚えられないのよ(笑)
ひどい話、作ったキャラクターの名前や設定は…そんなにね、頭に入ってなかったりするのでね。
興味がないとかそういう意味じゃなく、アウトプットするとダメね。
基本、全部流れちゃう。
で、このレト刑事ですがカサイみたいに粗暴なキャラクターですが、カサイと違って一線は越えていません。
カサイのような地獄にはまだ落ちていません。
だけど、カサイはこのレトを自分よりも不幸で下等な人間だと思いこんでる。
でも、お前のほうがクソだよと。
そういう現実を突きつけてくれるキャラクターです。
それがレトの役割かな。
第二話は【4/27】公開
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