【特集】アーサー・グレイと言う男
次回『第四話』から登場するこちらのキャラクターについて紹介記事を書きました。
いよいよ『Loose Lips(SIDE:foggy)』の流れが変わるんだなぁと軽い緊張感を覚えています。
記事はこちら
グレイ警視については上の記事を読んで頂ければ、少し詳しくなれると思います。
ここでは、もっと裏側を。制作の裏を書いていきます。
新キャラクター
『LooseLipsシリーズ』1作目、2作目はカサイとセドリックだけで完結する物語でした。
他キャラクターの介入がない物語。
登場人物は他にも出てきますが内面が描かれる事のない、役割を果たすだけのシステムとしての登場でした。
それが3作目『Loose Lips(SIDE:foggy)』では、キャラクターとして新たに3人が登場します。
2作目にも出てきましたが、正式にレギュラー入りしたエド・フィッシャー。
カサイとセドリックについては、1〜3作で随分とキャラクター像が確立し、プレイヤーも親しみをもってくれていると思います。長い付き合いですからね。
2作目から登場しているエドにもそろそろ親しみを感じる頃合いじゃないでしょうか?
そうなると余計にグレイとレトに対する「未知」と言う感覚が強く、濃いものになっていくような。そんな気がしています。
グレイ警視とレト刑事、どんなキャラ?
一言でいうと…大人の色気
カサイもセドリックもエドも「色気」と言うものには無縁のキャラクターです。
カサイは「出したら終わり」みたいな人間じゃないですか。色気もクソもあったもんじゃない。セドリックもエドも童貞だし、色気については勉強不足でしょう。
そんな前者と違い、グレイとレトには「色気」がある。
それは性的なものも含めての話ではありますが、なんとも言い難い「侘び寂び」のようなもの。風情。
そこから生まれる「大人の色気」
ファーストインプレッションで想像したキャラクター像とは、実際違うかもしれません。
私の作るキャラクターはだいたいがそうです。
「イメージと違った!」とよく言われます。
キャラクターデザイン
キャラクターデザインの王道ってありますよね。
自分が作る場合、そういう記号的なキャラクターとは少し違っています。
二次元キャラクターと捉えているのか、捉えていないのか。と言う点が大きく影響しているように思います。
Loose Lips(SIDE:foggy)は、前にこちらの記事で書きましたが対話して作っています。
一人の人間と面接する感じ。
なので、一人の人間として考えてみましょう。
そもそもファッションの役割は「分類」に過ぎないと考えています。敵、味方を分かりやすくする。所属を明確にする。そして、自分をどう見られたいのか・見せたいのかを主張するもの。
髪型、着る服、メイク、アクセサリー。
派手な髪色は内向的な自分を誤魔化すひとつの魔法だったり。
目の周りを黒く塗るのは、エモ仲間とエモい音楽を聴く為のパスポートだったり。
Loose Lips(SIDE:foggy)のキャラクターにも、そんな思いはどこかに必ずあるはずだと思っています。
こう見られたい、見せたい、と言う思い。
だから、実際の性格とキャラクターデザインが一致しないと言う現象が起きる…かも?
そしてちょっと補足すると
キャラクター「デザイン」である以上意味をもたせる。
私のデザインに対する考え方は、以前からあっちこっちで書いていますが「意味のないデザインはデザインにあらず」
デザインとは、意味のないお洒落なものであってはいけないと思っています。
もちろん採用する時に「格好いいから!」も良い。
だけど、デザインを説明できなければそれは不要なものだと思っています。
キャラクターデザインもそう。
なぜカサイは黒髪なのか。なぜセドリックは青いつなぎを着ているのか。エドはなぜサスペンダーなのか。グレイはどうして扇子を持っているのか。レトがコートを羽織っている理由は?
全てに意味があります。それをどうぞゲーム内で、物語の中で見つけてみてください。答えは常に物語の中に散りばめられています。
ピースを見つける事ができれば、あとは組み立てるだけ。
LIKEMAD_GAMESの作品の面白さはそこにあると考えています。
サスペンスBLドラマゲーム『Loose Lips(SIDE:foggy)』
現在、第三話まで公開中!