今までどうもありがとうございました!
2019年の年末から連載をはじめた『Loose Lips(SIDE:foggy)』
本日、ついに完結!
と言うことで、こちらのブログも役目を終えます。
今後はLIKEMAD_GAMES公式サイトのBlogに移る予定です。
更新頻度も未定。
ゲーム制作を終えて
自分なりに「BL」と言うジャンルと向き合ってきた約1年半。
最終的に出た答え。
「BLなんだけど、BLじゃない」
結局、BLのセオリーや基本は踏襲していない、だけど「BL」だったと思います。
BL好きな人が好きになる部分もあり、BLにこだわりのない人も好きになる部分もあった。
そんなゲームだったと思います。
恋愛攻略ゲームではないので、BLゲームとしてしまうと想像と違う内容だと思います。
でもそれは販売ページにも記載していてあるので間違えて買うことはないと思っています。
それにしても「BLじゃない」と言う声は想像よりも多く聞こえてきました。
LooseLipsシリーズを「BLじゃない」と否定する人はどんな人?
まずは、ゲームを一切プレイしていない人です。
ツイッターで見かけて気になった人が紹介文だけを読み「BLじゃないだろ」とつぶやく光景を見ていました。
プレイヤーからは「このゲームをプレイしたら『BLじゃない』と言う言葉はまず出てこないと思う」と言う言葉を頂戴しました。
正直「BLじゃない」とはさすがに言えない内容だろうと思います。
これを「BLじゃないゲームです」と言ってBLが苦手な人に勧められるかどうかを考えた時に、絶対に言えないと思いました。
まごうことなきBL要素のあるゲームです。
まぁね、よくあるんですよ。
プレイせずに何かを判断する人。
動画を見ただけで分かった気になる人ね。
ゲームってプレイしないと、実際に体感しないと分からない感覚が多いんですよ。
だから、プレイ動画だけじゃ分からない、どうにも得られない体験があるので制作としてはご自身でプレイして欲しいと思っています。
話を戻すとですね、もうひとグループと言いますか「BLじゃない」と否定する人たちがいます。
それは「ゲームは好きだけど、BLを好ましく思っていない層」
こういったプレイヤーもまた「BLじゃない」と否定していました。
ゲームとして面白かったと。
でもBL部分に面白さを感じたわけじゃないと。
特に1作目はその傾向が強いと感じました。
ですが3作目はゲームシステムを削ぎ落としたので、この層は退場する流れとなりました。
だからなのか、前者の声は最後まで聞こえてきましたが、後者の声はいつの間にか聞こえなくなっていました。
ゲームプレイヤーは男性がやや多い。
なので特に男性は否定する傾向が強かった。
わからなくもない。
BL要素のあるゲームを面白いと感じてしまったら「金●を引っこ抜かれたような気分になる」
いわゆる去勢されたような…と言うやつです。
でも、大丈夫。
LooseLipsシリーズを、Loose Lips(SIDE:foggy)を面白いと感じても去勢はされていません。
ストーリーはお兄さん、おじさんが大好きな系統ですから。
もっというとおじいさんが好むような社会性の強いサスペンスなので。
まず主人公が仕事もない、離婚したばかりの中年男性ですから。
男が面白いと思ってもいいんですよ。
だからね、プレイをした上での「面白かったけど、これはBLと認めないよ」と言う声はあって良いと思います。そしてそれに対する反論ももちろんあって良いと思います。
LooseLipsシリーズの面白さは『虚構と現実のバランス』
LooseLipsや40Killerで扱う事件は、フィクションとは言い切れません。
実際セックスワーカーの犯罪に巻き込まれるリスクは、一般的な職業に就いている女性に比べてもぐんと高い。
そう言ったリアルに直結している部分が、プレイをするきっかけにもなっていると思います。
LIKEMAD_GAMESでは、今までも数多くの社会的問題をゲームで行ってきました。
迷☆探偵の助手では、警察の捜査怠慢。
SALVATIONでは、死刑制度。
キキミミでは、国家権力の汚職。
BlueBirdでは、レイプによる妊娠、出産。
IN THE BOXでは、年間の児童失踪者数。
LooseLipsでは、セックスワーカーの犯罪被害、児童虐待と殺人犯の結びつき、男性の性的被害など。
興味をもった、面白いと感じた。
それは決して悪いことではありません。
社会で生きているのなら、これらのことに興味をもたないでいることの方が残念であると考えます。
でも何かを感じてくれとは言いません。
社会の為に何かをしてくれとも言いません。
だけど、ゲームの中だけではなく実際の現実社会にもゲームのような問題が起きていることを知っていて欲しいと願っています。
プレイヤーの感想に「こんな警察がいるわけない(笑)」なんてものを目にしたこともあるのですが、基本的に実際に起きた不祥事をモデルにしている部分もあるので笑い話では済まないと個人的には思っています。
ゲームの中くらい現実を忘れたい人には、LIKEMAD_GAMESのゲームは向かないのかもしれません。
それでも日々プレイしてくれる人がいる。
これはありがたいことです。
Loose Lips(SIDE:foggy)をプレイしてくれた全ての方に感謝します。
今後はどうなるかわかりませんが、LooseLipsシリーズの再開を私自身も願い、でも一旦区切りをつけたいと思います。
これまで応援してくれたすべての皆様、どうもありがとうございました!
サスペンスBLドラマゲーム『Loose Lips(SIDE:foggy)』