今週のお題「鬼」
LIKEMAD_GAMESでは、鬼と言えば殺人鬼。
Loose Lipsシリーズに登場する33人を殺害したシリアルキラーのセディがまず最初に浮かびます。
世間を震撼させたウルティモア連続売春婦殺害事件
1993〜94年にかけて33人のセックスワーカーが殺害された『ウルティモア連続売春婦殺害事件』
当時の取材メモによると、ウルティモアとその周辺ローズヒル地区で起こったシリアルキラーによる殺人事件とのこと。
しかしセンセーショナルな事件だったにも関わらず、誰の記憶にもないのはなぜなのか。
それにはいくつかの理由がある。
ひとつは被害者が身寄りのない売春婦ばかりだったと言うこと。事件を語る者が多くはなかったのだ。
ふたつめは翌年に起きた大震災と地下鉄テロ事件の印象があまりにも強く、一瞬で報道がかき消されたこと。
最後の理由は、唯一の生存者とその家族が事件を語る事をいまだ拒否している為である。
どんな理由があったとしても、人の命を奪えば悪であり、鬼だ。
ましてやそれが不快な相手だからと言う身勝手な理由で人を殺すなど、どう考えても許される話ではない。そこに理性や教養は感じない。
セディは被害者たちをこう呼んでいる「ゴミ」と。
セディのその後
この殺人鬼は逮捕され、その後死刑判決を受けた。
しかし、死刑の執行は現実的ではないように思える。
なぜならトライモント市警本部と司法省の共同プロジェクトへ参加し、社会貢献活動を行っているからだ。
社会貢献活動
セディは犯罪分析を得意とし、数々の難事件を解決に導いてきた。
その傍らには市警本部で捜査コンサルタントを務めるトール・カサイの姿があった。
彼がセディの手綱を握り、捜査協力させているのだ。
だが、それも今では立場が逆転しているようにも思える。
Loose Lips(SIDE:Dry_Kissing)では、手綱を握られるカサイ
ここまで殺人鬼セディについて書いたが、全てフィクションだ。
しかしこの物語には、私が今までに出会った犯罪者や実際の殺人鬼から着想を得た、リアルが練り込まれている。
どこまでが空想で、どこからが現実か。
このゲームをプレイすることで、何かがわかるかもしれない。