声優の営業メール
毎週のようにありとあらゆる営業メールが届きます。
テレビ番組への出演、ゲームショーへの出典、広告配信サービス、コンサル。
そして、声優の営業メール。
いつもは気になるものは返信して、あとはスルー。
特にゲーム名を指名してない問い合わせについては、数撃ちゃ当たる戦法のメールなので開くこともありません。
詐欺師からのメールもめちゃくちゃ多いから。
ゲーム開発をはじめた当初は「無料でお手伝いします!」に騙されて、危うくゲームの権利をまるごと盗られかけたこともあります。
書籍出版してる作家の名前とアカウントを使ってまして、いわゆる「なりすまし」でした。
身分証から名刺まで何から何まで偽装してまして、もうあそこまで手が込んでターゲットにされたら、たまりませんね。
私だから、まぁ詐欺に遭わずに済みましたが、気が弱い人は押しに負けて、あれよあれよと権利を奪われかねないなと思いました。
「タダほど高いものはない!」肝に銘じようと改めて思いました。
さて、ヨーロッパのイケメン声優から営業メールが届きました。
インスタとYouTubeアカウントがメールに記載されてたので、顔を拝見したわけですが、甘いマスクとでも言うのでしょうか、ニヒルな笑みを浮かべていました。
あちらでは俳優が声だけの芝居をしている、と言うようなところがあるので、見た目も大事なんじゃないでしょうか。
ひとまずYouTubeを拝見。
まず動画を見て目に飛び込んできたのは、かつて多くの賞を受賞したインディー界では超超有名なゲームのサムネイル。
この作品に出演していたのでしょうか?
しかし、概要欄には「長年さまざまな声を提供してきた(意訳)」とだけ。
具体的な出演作がない!
YouTubeのサムネイルに使用しているこのゲームの関係者なのか!?
それとも勝手に声をつけてみただけなのか!?
著作権はどうなってるんだ!
詐欺か!詐欺なのか!
そんな疑問ばかりが浮かびます。
肝心の動画を再生しましたが、英語のアクセントになまりを感じました。
ヨーロッパ圏の声優なので、そのあたりは仕方ないのかもしれません。
でも、もし自分のゲームに声をつけてもらうとなった時に、色々考えちゃいます。
日本語でもなまりってありますよね。
例えば大都会でスマートに生活するキャラクターの話し言葉が「ズーズー弁」
ありえないですよね。キャラ付けちょっと間違ってますよね。
奇をてらったキャラクターなら別にいいですけど、キャラクターは記号なのでわかりやすいのがいい。
だから、大都会でスマートに生活するキャラクターは、なまりはないのが正解です。
英語話者の声優を探そうかなぁなんて思ってたのですが、著作権の心配、テレグラムでのやり取り、もう不安しかありません。
そもそも本当に声優なのかどうかもわからない。
確認のしようがない。芝居は聞いた限り、別に素人という感じもなく、収録環境もかなりよさげ。経歴や環境等は事実を書いてあると思います。
ただ具体的な作品名がないと疑ってしまいますね。
更にXのアカウントもあったので覗いてみたら…
そっこうで閉じました。
知り合いの女優(声優?)にストーカーまがいのことしてる!
共演者なのかな?ただのファンなのかな?
不安が恐怖に変わりました。
詐欺ではなさそうでしたが、なんだか危険なニオイ。
関わらないのが吉!