今週のお題「引っ越し」
今までに幾度も引っ越しを繰り返してきたのですが、その度に私の部屋のお向かいさんが亡くなってきました。
お向かいさんと言っても道路を挟むので、面識はありません。
ほとんどは事件性がなく自死なのですが、一度だけ一家全員が亡くなっている殺人が起きました。
犯人は自死していたのですが、刑事達が集まり、手分けして聞き込みを行っていた光景はドラマさながらだと感じました。
しかし、それだけ自殺でこの世を去る人が多いと言うことです。
私自身も振り返れば、大切な家族や大切な人、身近な者を自殺で亡くしてきました。
拭えない空虚感の原因はそこにあるのかもしれません。
「親しくなってもどうせ最後はみんな死んでしまうんだ」
そういう思いが少なからず心の隅にあるのでしょうか。
立ち直るのに数年、長い期間を要します。
ようやく立ち直れたと思ったら、別の誰かが自殺する。
自殺大国日本などと言う汚名は、個の意識の集合体=社会を変えなければ払拭できないのだろうと思います。
話を戻すと、窓を開けると部屋が見えるわけですよ。
やっぱり夜なんかはちょっと不気味で怖いので、結局引っ越すことになる。
でもまた亡くなる。これが繰り返し起きるのです。
今度こそはと、ようやく向かい側に何もないところを選び、やっと落ち着けると思ったのですが、住宅が建ってしまいました。
引っ越す度に思うこと。
今度はお向かいさんが死なないといいなぁ。
強く生きて、とは言えません。
でも死なないといいなぁ。
そう願うばかりです。