Loose Lips(SIDE:rainy day)の前日譚を今回ゲーム化して販売したわけですが、お金を出す・出さないに関係なく遊んでくれる人がいる事にいつも感謝しています。
これが難しい話で、無料でフリーゲームとして出すからと言って遊んでもらえるものでもなくてですね。
実際に今までに10作品以上のフリーゲームを出して来ましたが、500プレイにも満たなかったものもあります。
インディーゲームとして500本売れたゲームがある一方で、無料でも500プレイないものもある。
こう見るとゲームプレイヤーの獲得に「金額」はあまり関係ないように感じています。
私自身はどんなものよりも創作欲が強いので、数字に左右されて制作をやめると言う事がありません。
反応があろうがなかろうが作りたいものを世に出してきました。
ですが、自分はそれで良くても関わってくれた皆さんが同じ考えであるとは思っていません。
折角なら「関わって良かった」と思ってもらえる作品でありたい。
それにはやはりどの世界も数字が重要視されます。
幸いにも遊んで下さる方に恵まれ、応援して下さる方に恵まれ、作りたいゲームを作ることのできる環境に恵まれ。
とにかく恵まれました。
それだけ恵まれたのだから、結果としてきちんと公表できる数字を叩き出さなければいけないのかもしれません。
現在、前日譚の販売数は2DL
この数字をどう見るか。
多くはありません。
商売なら大失敗。
でも、個人の趣味で制作しているゲームで利益を出そうと言う思いはありません。もちろん制作費が回収できれば願ったり叶ったりですが制作は毎回赤字です。
今回はコロナの余波を受け、制作継続が厳しい状況でした。
なので制作費のご支援を募り、支えてもらいながらゲームと言う作品を作っています。
2DL。私個人としては、なかなかすごい事だと考えていて、素人のそれも「前日譚」が売れると言うことはあまり想像できませんでした。
前日譚を楽しむ為に、本編またはキャラクターをある程度知っていることが前提だと考えるからです。
キャラクターイラストなし、エロなし、恋愛なし
現代のスマホゲームとは全く正反対のゲームです。
PC向けダウンロードゲームで同性愛(BL)を扱っていて、シリアスでバッドエンド。
暗く陰鬱で救いもなく。かと言って、くどさもない。
さっぱりしているのでハードボイルド調だと言われます。
これだけを見ても「BLが欲しい」と言う人に売れる商品ではない事が明白です。
BL作品のカテゴリーを見てもほとんどが「イケメン、セックス、恋愛描写」です。
むしろない作品を探す方が難しいのではないでしょうか?
自分が楽しみたいものを作ると言うルールがあるので、自作品にそういう要素は入れていません。
自分が遊びたいものはそうじゃない。そうじゃないんだよなと。
そして、何よりも自作品は商品じゃないと考えています。
「売っているんだから商品だろ!」と言う声もあるかもしれません。
まぁね、製品版と書いてますから形式的には商品です。
だけど、どう言ったらいいのか。
基本的に全ていつだって実験&検証。
どの範囲まで作れるのか。それがどこまで通用するのか。
BL作品を作ることができるのか?
『LooseLipsシリーズ』においては別記事でも書いているように挑戦ではじまった企画です。
LIKEMAD_GAMESはLAb246と言う創作ラボ。
実験、検証、これが制作から抜けるとLIKEMAD_GAMESじゃない。
新しい事に取り組んでチャレンジして、どんなことが出来るのかをずっと探しています。
自分探しの旅って10代までしか許されない風潮がありますよね。
だけど創作の世界ではそれが許される。
哲学的に生きたって社会に迷惑をかけない。
それが創作の世界だと思っています。
なので、自作品は商品じゃない。
総合芸術作品だと思っています。
まぁ、実際にゲームは総合芸術なので間違ってないんですけどね。
と言うようなあっつい、あっつい想いが込められ過ぎたゲーム。
それを遊んでくれる人には感謝!
自分にできる事は最後までこのあっつい、あっつい想いを絶やさず妥協せずにゲームとして完成させることです。
そして、やっぱり宣伝。
一人でも多くのプレイヤーに遊んでもらいたいなら、待っていてはいけないですからね。
BL要素のあるサスペンスドラマゲームです!
男臭い、硬派な内容となっています。
カッコいい声優さんのボイスも聴けるのでぜひ遊んでみてください。
【本編】LooseLipsシリーズ3本セット
【前日譚】Loose Lips(1979-1985)