今週のお題「ラジオ」
ラジオ。
いつしかそれは「オタク」のものになった。
1945年(昭和20年)8月15日。
ラジオから聞こえたのは、日本の降伏を伝える玉音放送だった。
日本が負けた。敗戦国となり、連合軍の占拠を許し、現代の日本の基盤となる日本政府ができた。
大正時代から聴かれていたラジオは、そうした重大な出来事を伝えてきた媒体だったのですが、テレビが生まれ、急激にものすごい速度をあげてメインストリームから外れていきました。
これは日本だけの出来事ではなく、世界的なものでした。
つまり、時代の流れです。
それは抗うことが容易ではない、とてつもなく大きな力です。
ラジオDJは、テレビの出現によって居場所を奪われる形になり、とってかわったのがテレビの出演者たち。俳優、歌手、モデル、司会者、スポーツ選手。
ありとあらゆる人がテレビで活躍し、ニューウェーブを作りました。
栄枯盛衰。
諸行無常。
ラジオをテレビが奪ったように、今度はテレビがインターネットに奪われる流れが来ています。
テレビを最後に観たのはいつでしょうか?
5,6年も前だと思います。
ドラマや映画、バラエティーが観たい時は、サブスク。
YouTubeも毎日観ます。
出演者にしても、これまでテレビに出ていた芸能人がこぞってYouTubeにチャンネルを開設しています。
ラジオやテレビから提供されていた娯楽をインターネット上で満喫しています。
そうすると、またしても同じことが起きるだろうと予測はできます。
ラジオからテレビ、テレビからインターネット。
そして、再びインターネットから新たな媒体へと移行していくんじゃないかなぁ。
でも、まだそれは姿を見せていません。
もしかするとインターネットから再びラジオに戻る日が来るかもしれません。
何にせよ時代の移り変わりを止めることはできません。
盛り上がるにしても枯れるにしても、時の流れを遮ることは不可能です。
それでもいつまでも古き良きものを愛でる人々はいるものです。
その人たちが「オタク」と呼ばれているのかもしれません。
ラジオが死んだ日。
それを嘆いた人たちがいて、素晴らしい楽曲が生まれています。
「アワアワ」の印象的なフレーズが有名なこの曲。
■The Buggles - Video Killed The Radio Star