今週のお題「苦手だったもの」
このブログは、当初BLが苦手だったわたくし津島ユキヒロの奮闘記のようなものです。
津島ユキヒロの紹介
なぜ「BL要素」をもったゲームを制作したのか。
そのあたりは、ここを読んでください!
めちゃくちゃ悩んであれこれ考えて制作したシリーズです。
Loose Lips公式サイト
Loose Lips【公式サイト】 R15-サスペンスBLドラマゲーム
人間ドラマの中にある「BL」
1995年の架空の都市・トライモントが舞台。
元刑事カサイとかつて33人を殺害した殺人鬼の死刑囚セディがバディを組み、殺人事件の捜査を行うサスペンス色の強いフルボイスノベルゲーム。
物語では『BL』を含む、様々な人間ドラマを描いています。
このシリーズは、一般的なBLゲームではありません。
いわゆる、恋愛攻略ゲームではない。
もっと言うと、BLとは言えないのかもしれない。
そう思い悩んだ時期もありますが、世間からはブロマンスに近いBLと言われています。
私自身は当初から、BLとしてこのゲームの主人公カサイと相棒の殺人鬼セディの関係を描きました。
男同士の関係の根底には「互いをリスペクトする」と言うベースがあると思います。
リスペクトできない相手には、友情も発生しない。
そのあたりの描写が一般的なBLとは違うと言われる所以かもしれません。
Loveに関して『恋愛』のLoveではないが、Likeではある,likely...
つまり、恋愛感情の描写がことごとく省かれているということ。
それは、オイラ自身が「サスペンスドラマ」に恋愛描写は必須ではないと判断したから。
メインは人間ドラマであり、サスペンスであり、その人間ドラマのうちのひとつに「同性愛」というテーマが含まれている。そういう感覚で制作しました。
作る前は「BL」って男が嗜むものではないと、そう思っていました。
そういう感覚を理解できる人はいると思います。
いわゆる去勢される恐怖に似ている。
でもこれってある種の呪縛であり、クリエイターとして創作の幅を狭める行為。
実際は、別に去勢されるわけではないし、時代の流れとしてもわりと普通になってきた。
特にこの4年でこの作品に対する風当たりが変わったことは、肌で感じています。
当初(4年前)は「お前がBL作るの?」といろんな意味で驚かれたし、偏見の目で見られることもあった。
でも今はゲームにポリコレ当たり前時代の突入で、ゲームの登場人物がゲイでもレズでもバイでもオネエでも、特別目立つキャラクターではなくなった。
だって実生活にそういう人たちが普通に生活しているわけだから。普通って言うと語弊があるかもしれないけど。
この4年で『Loose Lipsシリーズ』が自然と受け入れられるようになった。
そう思わずにはいられませんでした。
制作に関しては、今までありとあらゆるジャンルのゲームを制作しています。
詳しくない・知らないから作れないとは言いたくなくて、未知のジャンルに挑戦したい気持ちが強かったのが一番の理由。
BL?オイラにもできらぁ!と、そういう気持ちです。
だって大好きな漫画の神様・手塚治虫もBL作品作ってるんだから。
MWめちゃくちゃ面白い。好きな作品のひとつです。
それと、これは実際に作ってみて感じたことだけど、男同士の関係に関しては、女同士の関係よりも描きやすい。男社会のホモソーシャルに関しては、よく知ってるわけですから。
それと私の出自も関係していると思います。
複雑な事情の為、すすきのと言う歓楽街の女達に育てられました。
女達だけではありません。
女みたいな男や男みたいな女や男の中の男や女の中の女。
国籍も性別も様々な人たちに見守られ、私にとって普通とは「いろんな人が存在すること」でした。
だからこそ、エンタメ(娯楽)として「BL」を描いていいものなのか?
こういう疑問を抱えていました。
当事者の心情や現実を身にしみて知っています。
だからこそ、ただのエンタメで終わらないサスペンスBLドラマゲーム『Loose Lipsシリーズ』を制作しました。
サスペンスBLドラマゲーム『Loose Lipsシリーズ』
重くて、陰鬱で、気軽にプレイできないと言われた作品です。
楽しい気持ちで遊べるものかどうか、それはプレイヤーによると思います。
もちろんゲームである以上、楽しさを提供したいという思いはあります。
それに関しては、応援してくれる皆様や楽しんでくれるプレイヤー多く、大変ありがたいと思っています。
海外ドラマが好きで、洋画も好きです。端々に海外ドラマあるあるを練り込んだゲームをこれまでにも多く制作してきました。ブレイキング・バッドが特に好きです。
2作目や4作目は大好きなロードムービーをゲームにしました。
『Loose Lipsシリーズ』は、基本的にクリックADVです。
画面をクリック or タッチで操作し、物語を読み進めていくシステムです。
現在、シリーズ最終章を制作中。
こちらはフルボイスノベルゲームです。
公開は、来年2024年を目標にしています。
クラウドファンディングに成功したので、無料で公開予定です!
一人でも多くの方にこの『サスペンスBLドラマゲーム・Loose Lipsシリーズ』の最後を見届けて欲しいと願っています。
一人で制作していますので、やや時間がかかりますが、どうぞ温かい目で見守ってください!
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